アプリエはハイトーンに特化したカラー剤【天使の透明感】

2017年3月にホーユーから発売されたプロマスター「アプリエ」というカラー剤。

ハイ透明感」というキーワードを武器にハイトーンに特化したカラー剤として注目を集めています。

このアプリエの特徴は、

・ハイ透明感(ブリーチしたかのような透明感)

・色の濃さ(ハイトーンカラーでもしっかりと染まる)

・寒色系メインのカラーチャート

・ハイトーンだけど髪に優しい

・透け感が半端ないので髪が柔らかく見える

・オレンジみ、赤みをしっかりと抑え込む

と言ったところなんですが、これからひとつづつ紹介していきましょう。

 

 

目次

プロマスターアプリエのハイ透明感カラー

このアプリエの一番のキーワードにもなっている「ハイ透明感カラー」とは一体どういったモノなんでしょう?

昨今のサロンワークでは透明感を求められるカラーが多いのですが、そのオーダーに最大限応える事が出来るのがアプリエカラーです。

従来のカラー剤では、髪が透き通った感じになる透明感には限界があったのですが、このアプリエはブリーチを使わずに「出来る限界」を超えた透き通った透明感を表現できます。

 

冒頭にも貼ってあるアプリエのメインビジュアルの画像なんですが、この髪も実際にアプリエで染められています。

アプリエの開発には、U-REALMから高木、福永の両名が参加していましたので、このカラーのレシピも知ることが出来ました。

黒髪のバージン毛からブリーチを使わず、わずか2回のアプリエカラーの使用でここまでのハイ透明感が出ています。

 

今まで色々なカラーをしてきたけど透明感が出にくく、透けるような透明感のある髪を諦めていた方には、もしかすると期待に応えられる仕上がりになるかも知れません。

ブリーチを使って髪を傷ませてまで透明感は欲しくないけど、ブリーチをしたような透明感を1回のカラー剤で出来るのであれば、やってみたいと思われる方も多くいらっしゃると思いますので、今までのカラー剤よりも出来る選択肢の幅が広がったと言えますね。

 

実際に使ってみた感想は?

「ハイ透明感カラー」というキーワードでうたっている通り、今までのカラー剤では表現できなかったモノが難なく表現できるようになっています。

今まで透明感を出したくても髪質の影響で、明るさと透明感に限界を感じていたお客様の髪が、アプリエを使うことによって、いとも簡単に明るさと透明感を表現することが出来ました。

しかも色が濃くしっかり染まってくれるので、嫌な明るさは全く感じませんでした。

 

 

ハイトーンカラーでもしっかりと色が濃く染まる

アプリエのもう一つの大きな特徴として、「色が濃くしっかりと染まる」という事です。

従来のハイトーンカラーでは、明るくはなったけど色みが薄くって思ったイメージに仕上がらない場合も多かったのですが、このアプリエでは従来品よりもしっかりと染まり、彩度の高い鮮やかな髪色を1回のカラーで楽しむことが出来ます。

通常だとほとんど色が入らない14トーン~15トーンのカラー剤でも、アプリエの場合はしっかりと色が染まるというくらい、濃い目の染料がしっかりと配合されています。

色濃く染まるという事は、従来のカラー剤で同じトーンの薬剤で比べると、色持ちの面でも優れている事になりますね。

 

実際に使ってみた感想は?

確かに今までで見たことが無いくらいしっかりと色が濃く染まります。

通常のカラー剤ではハイトーンのカラー剤では、色みがしっかり染まらない事がほとんどだったんですが、アプリエでは14Lvや15Lvといったハイトーンでも色みがしっかりと染まり、とてもきれいな仕上がりになってくれます。

単品で使っても十分キレイなんですが、コントロールカラーを混ぜてさらにアッシュを強くしたりなんて事も出来てカラーの色で楽しみたい方には、とてもおススメ出来るカラー剤です。

 

 

寒色系に特化したカラーチャート

全8種類のラインアップなのですが、全て寒色よりに特化したシリーズになっています。

特にアッシュ系やグレージュ系のラインアップにバリエーションがあり、なりたい髪色や今の髪の状態に合わせて細かなチョイスとミックスが出来るので、「ハイ透明感カラー」を冠するカラー剤としての存在感があります。

ハイトーンに特化しているだけあって、尖ったカラーチャートになってまして、一番暗い色で11Lvだという事、一番明るい色は15Lvになります。

全ての明るさのラインアップに濃い染料がしっかりと含まれているので、数字からイメージする明るさよりも仕上がりは暗いトーンになります。

アプリエを使う場合には、この点が大事ですね。

ですので仕上がりのベースの明るさと染料のティントの暗さを良く考えてチョイスする必要があります。

 

透明感をしっかりと出すという性質上、アプリエはトーンダウンにはあまり向いていません。

 

色のラインアップは、

・ブルーアッシュ(BA)

青みが強いブルーアッシュは、髪の赤味・オレンジ味をしっかりと抑え、髪にくすんだ透明感を与える色です。

ほとんどの方は、このブルーアッシュのみでもキレイに染まりますが、黄色味が強い方は場合によっては、少し緑っぽくなる可能性があるので、その場合はバイオレットをほんの少し混ぜてあげるとキレイに染まります。

 

・オリーブグレージュ(OG)

緑みの強いオリーブグレージュは、光に透けたときに淡いマットなイメージを与えます。

髪の赤みが特に強い方には、赤みを打ち消して程よい仕上がりになりますが、そうでない場合は髪色が緑に寄りますので、お客様の色の好みと髪のアンダートーンの状態に合わせて、他の色とバランスよくミックスして使う場合の方が多いかもしれません。

 

・プラチナアッシュ(PA)

灰色がかった彩度を持たないプラチナアッシュは、髪の彩度を抑えてツヤっぽく見せる効果があります。

ほぼ白に近い髪にプラチナアッシュ単品で染めたりしたらシルバーに染まってめちゃキレイなんですが、ブラウンやイエローが残る髪に使うとそこまで色の変化を感じる事が出来ません。

ですので、このプラチナアッシュも他の色と上手くミックスしてツヤっぽさを出したり、彩度をコントロールする時に使う場面が多いですね。

 

・ラベンダーアッシュ(LA)

ほんのり紫がかった灰色っぽいラベンダーアッシュは、髪の黄色みを抑えてくれて髪がパサついて見えやすいのを抑えてくれます。

ツヤっぽいブラウン系の髪色にしたい場合などに役立つカラーですし、他の色にほんの少しミックスして補色として使う場合もあります。

 

・ナチュラル(N)

青みがかったブラウン系のナチュラルは、名前の通りナチュラルなアッシュブラウン系の髪色に仕上がります。

くすませ過ぎず、オレンジっぽくなり過ぎず、絶妙な加減でツヤっぽいナチュラルなアッシュブラウンになります。

透明感はもちろんしっかりとあります。

 

・ミルクティベージュ(MB)

青みがかったベージュ系のミルクティベージュは、髪を色素薄めなイメージの柔らかいイメージに仕上がります。

赤みもオレンジみもなく、くすみ具合もほどほどにそれぞれの色が主張しすぎず、髪の色素が薄い感じに見える。

光を良く通し、髪が柔らかく見える色です。

 

・セピアグレージュ(SG)

赤みがかったブラウン系のセピアグレージュは、こげ茶に近いイメージで髪に落ち着きとツヤっぽさを与えます。

透明感はしっかりあるので、暗く見えないけど明るくも見えないツヤっぽい色に仕上がります。

このセピアグレージュも、髪が柔らかく見えやすい色です。

 

・ベビーピンク(BP)

アッシュでくすませたピンクのベビーピンクは、髪をベールに包まれたようなピンクに仕上げます。

ピンクなので暖色系かと思いきや、寒色にふられた色になるので、可愛くなり過ぎずオシャレでクールなピンクの髪色になります。

 

 

アプリエのラインアップはこの8種類になります。

ネーミングもオシャレで、ネーミングだけで惹かれて決めちゃうなんて事もありそうですね。

 

実際に使ってみた感想は?

ブルーアッシュとミルクティベージュとセピアグレージュを良く使っています。

がっつりアッシュに寄せたい時は、ブルーアッシュに必要があればコントロールカラーを混ぜて。

柔らかい仕上がりや、ツヤっぽく見せたい時はセピアグレージュを。

どれも素敵な色で配合に悩んでいます。

 

 

ハイトーンカラーだけど、髪のダメージは最小限に!

毛髪保護成分に、「オリーブオイル」「ラノリン」「ヒマシオイル」「プルラン」「シアバター」をたっぷりと配合して有り、これらの「複合オイル」のヘアヴェール効果により、ハイトーンカラー時の毛髪のダメージと手触りをアップされています。

 

実際に使ってみた感想は?

ブリーチしなくても透明感がしっかり出るとか言ってるけど、結局はなんだかんだでダメージがあるんじゃないかと思われますが、やはりアンダーメラニンをしっかりと分解するのでダメージが無いとは言えません

僕が一番よく使っているイルミナカラーと比べると、乾かす時に手触りの違いを感じる事があります。

ただ、比べるそれぞれの基準が、イルミナカラーはダークトーンを使うことがほとんどなので、カラー剤のパワーは弱い方です。

一方アプリエは明るくしたい時に使うので、どうしても明るくするためのパワーが強いカラー剤になってしまいます。

なので比べる事は難しいのですが、他の従来のカラー剤を使ったトーンアップの時に感じる髪のダメージよりは、明らかにアプリエの方がダメージが抑えられているのは感じる事が出来ます。

ブリーチせずに透明感を出せる範囲が広がったという事を考えると、この程度の髪の負担で明るさを手に入れられるという事は、とても良いのかと思います。

イルミナカラーの紹介はこちら

 

 

光が良く透けるので髪が柔らかく軽く見える

髪の内部に光を吸収してしまう「メラニン色素」が少なくなる分、光が髪を透過しやすくなるので髪に透明感が生まれます。

そうなると、見た目のイメージも彩度が薄く、ペールトーンっぽい感じなるので、髪が柔らかく見えるし空気に浮くような軽い感じにもなります。

 

実際に使ってみた感想は?

メラニンがしっかりと分解されているので、光に溶ける感じが良く分かります。

髪がまとまりやすくって光を通しにくい髪質の方はどうしても髪が重たく見えがちなんですが、アプリエで染めると光の透過率が上がり髪が軽く見えやすくなりました。

 

 

オレンジみ・赤みをしっかりと抑え込む

染料がしっかりと濃いと言うのも、嫌な色が出て気にくい一つの理由なんですが、従来ですと赤みやオレンジみを補色の青紫系の色みで補って打ち消していたモノを、アプリエカラーはオレンジみ・赤みの原因のメラニン色素自体を分解してしまいますので、オレンジみや赤みが出づらくなります。

ですので光が透過したときに余計な濁りや重さを感じない、クリアな透明感を感じる事が出来ます。

 

実際に使ってみた感想は?

オレンジみや赤みを打ち消す力はとても強いですね。

普段アッシュにしたくっても髪質のせいで、アッシュに寄せれない髪のお客様でも、アプリエを使うと難なくアッシュ系のキレイな髪色に仕上げる事が出来たのでびっくりしました。

しかもちゃんと、オレンジっぽさがなくなっているので、今までにないカラー剤ですね。

 

 

アプリエカラーのメリットデメリットは?

ここまで良い所ばかりを紹介してきましたが、実際に使ってみて僕が感じた良い所も悪い所もまとめていきます。

 

アプリエカラーのメリット

・ブリーチせずにハイトーンのカラーが出来る

・ダブルカラーしなくても、濃い染料がしっかりと染まる

・今までのカラー剤の中では、一番に透明感を感じる事が出来る

・どのラインアップも彩度が高く、キレイな色に染まる

・繰り返しハイトーンをしていくと、オレンジっぽさが極力無くなる

 

アプリエカラーのデメリット

・トーンダウンには向いていない

・色持ちは良いとは言えない

・色落ちしてきたときに明るくなりやすい

・髪の太さによっては、結構暗く見えてしまう時もある

・ダメージはあります

・3剤式なので作るのが面倒

 

 

アプリエカラーが向いている人、向いていない人

誰でも「ハイ透明感」を手に入れられると良いのですが、現実はそういう訳にもいきません・・・

僕が思うアプリエカラーがおススメな人、おススメじゃない人、を書いていきますね。

 

アプリエカラーがおススメな人

・今までカラーをした事が無い人

・カラーは定期的にやっていて、いつもそんなに暗い髪色にしない人

・色の持ちよりも透明感や髪色のキレイさを楽しみたい人

・オシャレな髪色の為ならある程度の髪のダメージは仕方がないと理解出来る人

 

アプリエカラーがおススメじゃない人

・黒染めの経験が髪に残っている人(明るく出来る可能性はあります)

・カラーを定期的にしない人(キレイな髪色をキープするにはある程度の頻度が必要)

・色持ちを重視する人(アプリエのカラーのラインアップによっても持ちは変わります)

・髪のダメージは極力抑えたい人(イルミナカラーの方がおススメです)

 

 

僕がイメージする、おススメの人、おススメじゃない人、を書き出してみましたが、必ずこの場合に限るわけではないので、カウンセリングでしっかりと話をして本当におススメかどうか、判断することは大切ですね。

あくまで参考程度にしてくださいね。

 

 

アプリエカラーで「ハイ透明感」を手に入れる事が出来る美容室

アプリエの開発に携わったU-REALMグループでは、全店でアプリエを体験いただけます。

各店舗の情報はホームページからご確認ください。

U-REALMホームページ

 

 

実際にアプリエカラーで染めてみた写真

実際にお客様に染めた写真をインスタグラムから紹介します。

 

ご参考下さいね!

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