産毛のくせ毛矯正について注意していること【梅雨時期の煩わしさ】

美容室によって縮毛矯正、くせ毛矯正、ストレートパーマなど様々な言い方はありますが、僕は「くせ毛矯正」と呼ばせていただいています。

行程の中でアイロンを通さないのが「ストレートパーマ」、アイロンを通すのが「縮毛矯正」と分けられることも多いですが、サロンワークの中では扱いやすい髪にすることが大前提なので、髪の状態技術の進行状況によってはアイロンが必要ないと判断すれば通さない場合もありますし、髪の状態によって温度調節で対応する場合もあります。

 

さて今回書く産毛のくせ毛矯正についてなんですが、顔周りの産毛がうねってしまうことにお悩みの方も多いかと思います。

他の髪に比べて毛髪は細く弱いので湿気や汗の影響を一番最初に受けやすく、真っ先にうねってくる毛でもあります。

顔周りなので気になり始めるとイライラしちゃうでしょうし、ヘアスタイルも上手くまとまらなくなるので、顔周りのくせ毛矯正のみ定期的にされるお客様も多くいらっしゃいます。

 

いつもくせ毛矯正をさせて頂いている時に、美容師ガッキーが常に注意していることを紹介していきたいと思います。

 

 

 

目次

産毛のくせ毛矯正は、うねりは真っ直ぐにしたいけど、硬くはしたくない

顔周りに生える産毛は長さもある一定の長さ以上には伸びなくて、毛髪の太さも細くて柔らかいので、湿気や汗などの影響を受けて簡単にくせが出てしまいます。

うねって暴れる髪ほどうっとおしいものは無いですね!

 

そんな産毛を真っすぐにはしたいんだけど、真っすぐにし過ぎて髪全体に柔らかさが全く無く、逆に扱いにくい状態になってしまうと意味がありません。。。

 

理想は自然な柔らかさを持っていて、湿気や汗など水分を含んでもうねりが出ない状態な訳です。

 

その為に注意しながら施術していることを紹介していきます。

 

 

実際の顔周りの産毛のくせ毛矯正のBeforeAfter

サロンワークで行っているくせ毛矯正の様子です。

 

顔周りくせ毛矯正の施術前

写真のお客様は、全体的にくせ毛によるうねりはあるのですが、特にうねりが強いのが顔周りでその他のくせ毛はそこまで気にならないため顔周りだけの施術をしています。

写真は薬剤を塗布する前で産毛のくせが分かりづらいですが、春から夏にかけて暖かくて湿気が多くなってくる時期には扱いに困る存在となります。

(乾いている状態の髪は写真撮り忘れてます・・・)

 

くせ毛矯正の薬剤塗布後

顔周りの髪や産毛は繊細な仕事が必要になるので、地肌につかないように均一に塗布できるように、ペーパーを挟みながら塗布していきます。

 

1剤を流した後、乾かしてアイロンを通す前

1剤がよい感じに効いてくれていたので、ほとんどくせ毛が伸びている状態です。

アイロンを通さなくてもよい感じですが、ストレートのもちも考えて140度で軽くだけ通しました。

 

顔周りくせ毛矯正の仕上がり

ドライヤーと手ぐしだけで乾かした状態です。

とてもよい仕上がりになりました。

これで梅雨時期の煩わしさとはおさらばですね!

 

 

薬剤設定は強さよりも時間を重視

昔に比べてくせ毛矯正用の薬剤は、髪に負担が少なく効果の高い商材を各メーカーが提供するようになりました。

各メーカーの薬剤は、反応の強いものから弱いものまで様々なのですが、その中から髪の現状にあった薬剤を選びます。

 

お薬が強い方が早めにくせを伸ばすための効果が得られるのですが、その時の髪の負担が数ヵ月後に髪のダメージとなって表れやすいので、少し弱めの薬剤設定でじんわりと効果を浸透させています。

 

 

薬剤の塗布は毛根の自然な生え方に沿って

くせ毛矯正の薬剤は、根本から塗布することは出来ないので「根元空け」という技術を使って塗布します。

根元に塗布しない間隔にムラがあると仕上がりに差が出てしまうので、出来るだけ均一な間隔になるように塗布していきます。

 

この時に分かれ癖や生え癖が強い部分は、本来髪が自然に伸びて向かっていくであろう方向に髪の向きを合わせて塗布していきます。

後々、分かれ癖の矯正や生え癖の矯正がしやすくなります。

 

 

薬剤のお流し・ブロー・アイロン、全てにおいて引っ張る力は加えない

薬剤が効果を発揮している髪の上状態は、毛髪がかなり弱い状態なので髪を引っ張るという行為は、髪にとどめを刺すようなものです。

引っ張ることによって髪の縮れや硬化を引き起こしてしまう可能性があるので、極力ノンテンション(引っ張る力を加えない)で施術を行います。

 

これによって髪の柔らかさを失わずに自然な髪の柔らかさをキープ出来ます。

 

 

アイロンの温度は160度(場合によってはそれ以下)

アイロンの温度は、仕上がりの髪の硬さに直結する要素です。

温度が高ければ高いほど、くせは良く伸びてくれますが、それと引き換えに髪の柔らかさと髪の耐久力を失います。

硬くなってしまった髪はしなやかさを失い、毛先がまとまりづらくなり、人形のような髪の質感に近づいていきます。

 

くせ毛の強さや1剤の効果後の髪の状態などによってアイロンの温度は調節しますが、大体は160度前後でアイロンを通します。

160度以下だとくせの強さによっては、ゆるくくせが残る場合がありますがボリュームダウンや毛先のまとまりなど十分な効果は得ることが出来ます。

 

 

アイロンで仕上がりの形を作る

一度真っ直ぐになり過ぎて毛先がバサッとしてしまう状態になってしまった髪の場合は難しいですが、初めてくせ毛矯正をする場合や適度な薬剤の効果で柔らかく仕上げている髪の場合は、アイロン操作によって毛先をキレイに内巻きにしたり、前髪を流したい方向に流れるようにしたり、もしくはふんわりとカールをつけておいたりすることが可能です。

 

全体的に真っ直ぐにするのではなく、根本から毛先まで弧を描くようなカールをつけてあげる事によって、毛先の馴染みも良くまとまりやすい仕上がりになります。

 

 

 

全ては数ヵ月後、数年後の髪の状態が扱いやすく美しい髪であるため

くせ毛矯正を行った直後は、多少強めの薬剤を使って施術しようが、仕上がりはよい感じです。

しかし、数ヵ月後の髪の状態も考えると薬剤の強さやアイロンでの熱の負担がダメージとして表れる可能性が高くなります。

 

数ヵ月後、数年後の髪がキレイな状態でなければ扱いやすさやツヤの面でマイナスとなって現れるので、いつもくせ毛矯正をさせて頂く際は、くせが気にならなくなるギリギリの仕上がりを狙って施術させていただいています。

 

 

こだわりのくせ毛矯正や産毛を丁寧に矯正したい方はご相談下さい

前髪が真っすぐになり過ぎたり、産毛がキレイに伸びなかったり、ダメージを強く感じてしまう方、細かい所にも丁寧に施術させて頂きますので、是非一度ご来店下さい。

事前に相談や質問なども受け付けておりますので、その場合はLINE@にてご相談下さい。

 

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