アゴラインに沿わせた前下がりワンレンボブスタイルは、奥行とAラインシルエットが女性らしさを引き立てます

夏が過ぎ秋が来てもうすぐ冬がやってきます。

いつも季節の変わり目には、ファッションも変わるし、髪型も変わる。

それによって気分やモチベーションも変わってきます。

四季のある日本に生まれて良かったですね。

 

今回の記事は、バッサリ切らせて頂いた髪型の内容です。

20cmくらいカットしたのかな、ステキな感じに仕上がりました。

 

 

目次

前髪有りの前下がりのワンレンボブスタイル

カット前の髪の長さです。

いつも丁寧に髪を扱っていただいているので、ご来店状態でこの髪のキレイさなんですが・・・

今回は、バッサリと切っちゃいます!

髪を切ることによって、気分も変わって気持ちも引き締まる。

その変化は、切られるお客様はもちろん感じるだろうし、何気に切ってる美容師の方も感じてます。

やっぱり変化って楽しみなんですよね。

その変化のきっかけになれるこの仕事をしているのは、一つの魅力でもあります。

 

 

「ボブにカットする!」と一言で言っても、前下がりにするのか、グラデーションを入れるのか、レイヤーを入れるのか、はたまた前髪は作るのか作らないのか、色々な要素があってそれぞれの組み合わせで、似合うボブスタイルが決まってくるし、イメージを決定づけるのもそういった要素の組み合わせです。

お客様とは、色々なイメージを共有したり好きなシルエットや好み、悩みなども伺って、それらを自分の頭の中にインプットして脳内でミックスした後、今までのカット経験の引き出しから資料を取り出して精査しアウトプットしていきます。

その一連の流れが、美容師の楽しさでもあるかもしれません。

 

そして今回は、女性らしいフェミニンなイメージになるように、家での扱いもそこまで難しくないように切っていきました。

上品さも欲しかったので自分の中での上品なイメージも参考にしました。

 

仕上がりはこちら。

 

 

前下がりワンレンボブの横から見たときのシルエットが大事

ワンレンボブってほとんどグラデーションとかレイヤーとか使わないので、一見簡単に見えるんですがその分長さや毛先のラインのキレイさが目立つので実は難しかったりします。

今回カットする際に気を付けたのは、

・ラインのキレイな流れ

・前下がりの角度

・後頭部の奥行

の3つは特に意識してました。

サイドから見たときに、ガタガタなラインになっていると美しさが半減します。

前から見たときは、一見分からないのですが斜めからや横から見たときにシルエットのバランスが悪くなります。

「真っ直ぐに切ったら誰でも出来るでしょ」

と思われる所かも知れませんが、髪は前部と後部で髪が生えている面積も量も違うので、ただ真っすぐ切っただけだと実はガタガタになるんです。

そういう所にも、美容師としてのプロフェッショナルなところが現れます。

 

前下がりもどのくらいの前下がり具合にするのかによっても、雰囲気やアゴラインのキレイさも変わってくるので重要なポイントです。

しっかりと前下がりにするとシルエットにメリハリが付きやすく、スマートなイメージになりやすいし、絶壁を隠すこともしやすくなります。

逆に並行ラインに近づけば近づくほど、丸いイメージに近づき、可愛さを表現しやすくなりますね。

 

後頭部の奥行きは、サイドから見たときに美しく見えるかどうかで大事なところでもあります。

日本人は、絶壁の方が多いので綺麗なサイドシルエットを作ろうと思うと後頭部に自然なボリュームは必須です。

アゴのラインの延長線上にボリュームを一番出すか、はたまた少し下がったところにボリュームを出してあげるのか。

 

そんなところを色々とあーだこーだ考えながらカットするのも面白いところです。

 

 

ワンレンボブは面長さんや丸顔さんには向いているのか?

ここからは自分の引き出しの中の書類の話です。

ワンレンボブは、シルエットの下部に一番ボリュームが出るスタイルなので面長さんや丸顔さんには相性が良いです。

ただ面長さんと丸顔さんでは、ワンレンボブスタイルの長さ設定が変わってきて、

・面長さんの場合は、アゴラインの長さ設定

・丸顔さんの場合は、アゴ下5cm~7cmの設定

くらいを目安にカットしている事が多いです。

 

面長さんは、ワンレンボブスタイルによって横にボリュームを出して全体のシルエットのバランスをとってあげるのに対して、丸顔さんは丸さに視線が行きにくいようにボリュームゾーンを別の位置に作ってあげたりします。

なので同じワンレンでも顔の形によっては、長さの設定がとても大事になってきますね。

実際には、単純にそれだけの要素で長さやシルエットを決める事は無いですが、(例えば面長さんでもハチがめっちゃ張っている人に対してワンレンボブにしちゃうと頭が大きく四角く見えてしまうので、グラデーションボブにしたりレイヤーを入れたりします)それぞれの髪型が持っているイメージとお客様の頭の形や髪質を考慮してヘアスタイルを作っていきます。

 

それを考えるのが楽しかったりします。

 

 

黒髪とワンレンボブの相性はあまり良くない!?

色との相性もありまして、今回のお客様ですと髪色も柔らかくてワンレンボブスタイルと相性も良いのですが、もし髪が真っ黒だったら???

雰囲気はガラッと変わってしまいます。

黒髪ワンレンボブスタイルが、悪い訳ではなくその方のイメージやファッションやメイクに合っているのかが大きなポイントですね。

 

黒髪ワンレンは、悪く言われると「まるこちゃんカット」「カリメロ」「こけし」「ブルゾンちえみ」などなど、(決してdisっている訳ではありません!!!)言われますが、何故そういうイメージがついてくるのかというと、

・コントラストの幅が広いので強く見える

・肌の色、メイクの濃さによっては、黒髪の部分だけ強調される

・合うファッションが彩度の強いものになる

個性が強いイメージになるので、個性を出したい方は良いかもしれませんが、そうじゃない場合はあまりおススメはしません。

黒髪ワンレンを上手く扱い熟すお客様もいらっしゃいますが・・・

 

僕は黒髪にされたり黒髪の方がいらっしゃた時は、レイヤースタイルを提案させてもらったりすることが多いですね。

 

 

バッサリ切ってボブシルエットやショートにする時の楽しさ

そんなにしょっちゅうバッサリカットしてる訳ではないですが、バッサリと切る時の頭の中の回転数がぐんぐん上がっていくのが良く分かります。

骨格や髪質、悩みや希望、カールかストレート、長さ設定やレイヤーの有無、色々な要素とそれぞれの特徴を組み合わせていかに似合う形に仕上げるか?

そんなところに面白みを感じれるのが美容師の仕事の面白いところかと思います。

 

最近切りたい衝動が高いので、バッサリ切りたい方はご連絡お待ちしています(笑)

 

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