濡れた髪にクシやブラシを通すのは髪が痛まないの?【美容師のQ&A】

こんにちは!

ガッキーです!

今回はお客様によく質問される疑問です。

結構聞かれることが多いので、考えをまとめて書いてみました!

 

 

 

目次

【Q】濡れた髪にクシやブラシを通すのは髪の負担にならないのか?

 

【A】髪への摩擦やひっかかりが無ければ大丈夫です

髪がどういう状況の時にダメージを受けるのか理解出来れば、家でクシやブラシを使うときの髪への負担を軽減できます。

美容室では、カラーの塗布時・トリートメントの施術時・ドライ前など濡れている髪にクシを通す機会は多いですが、その時に気を付けている事は、

過度なテンション(引っ張り)がかからないように、髪同士の絡まりが起こらないように

濡れている状態の髪は乾燥している時よりも耐久力が弱いので、ちょっとした事でも大きなダメージを受けてしまう可能性があります。

ですので、濡れている状態でクシやブラシを通すときは、引っかからないよう無理にクシや ブラシを通さないように注意しています。

 

 

結局扱い方に気を付けないとダメージになるならブラッシングせずに乾かした方がいいよね?

と思われるかもしれませんが、健康毛でツヤツヤの髪の状態の人ならそれで良いですが、普段から髪のダメージを感じている方は乾かす前の状態の髪は毛先が絡まっていたり指が通らない状況もあると思います。

その状態でドライヤーを使って乾かし始めると、結局引っかかりがある状態で乾かすのでキューティクルの剥がれや、ツヤ感が失われることになります。

ですので乾かす前には、目の粗いクシやブラシで毛先から優しくもつれを梳いてあげて、根元から毛先までスムーズにクシが通る状態にしてあげてから乾かし始めるのが良いかも知れません。

 

 

濡れている髪をクシやブラシで梳かす時に、ダメージを与えないコツは?

ダメージを与えないコツさえ分かれば、安心して髪を梳かせますね。

1.お風呂でのケア(シャンプーやインバストリートメント)にこだわる

2.洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は毎日使う

3.目の粗いクシやブラシを使う

4.毛先から徐々に髪を梳かしていく

 

1.お風呂でのケア(シャンプーやインバストリートメント)にこだわる

一番大きな違いが出る方法です。

髪のケア(この場合はキューティクルケア)がしっかりと出来ているかで、乾かすときのダメージ量は変わってきます。

シャンプーの洗浄力が強ければその分髪の油分を奪う事になるので、キューティクルの保湿力が弱くなり毛羽立ちやすくなってしまい、引っかかりやもつれの原因となります。

トリートメントは、最低限キューティクルケアが出来ていれば引っかかりは抑えられますので、コーティング剤としてシリコンを使っている安いトリートメントでも、クシやブラシを通すときのダメージを軽減させるという点については効果があると言えます。

もちろんそれだけでは先のことを考えると物足りないので、しっかりと髪の内部からケアしてくれるトリートメントを使っていただくのが理想的です。

 

お風呂でトリートメントを髪全体になじませた後、目の粗いクシで全体的に優しくもつれを取るように梳いてあげると、髪1本12本にトリートメントがしっかりと付いてくれるので、手だけでなじませるよりも効果が高くなります。

トリートメントが髪に付いている状態が一番クシを通しやすいですし、引っかかりも出づらくトリートメントの効果も高まるのでおススメです。

 

 

2.洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は毎日使う

普段から髪が引っかかったり絡まったりしやすい人は、乾かす前の濡れている状態の髪に洗い流さないトリートメントを必ず使ってあげた方が良いです。

特に乳液タイプの洗い流さないトリートメントは、髪の保湿力を高めてくれて髪のまとまりやパサつきを抑える効果が高いので、基本的には毎日使ってあげた方が良いかも知れません。

 

洗い流さないトリートメントは髪を良くしていくというよりも、その日髪が受けるはずだったダメージから髪を守ってくれるためのアイテムと考えています。

髪の劣化は、毎日のダメージの積み重ねが限界を超えて起こりますので、毎日のダメージを抑えてあげるだけでも1ヵ月後そして半年後の髪の状態は、何もしなかった髪と比べるとかなりの違いが出てきます。

 

クシやブラシでのひっかかりのダメージは、積み重ねると大きなダメージに繋がりますので、毎日の洗い流さないトリートメントを続ける事はおススメです。

 

 

3.目の粗いクシやブラシを使う

単純に目が細かい方が引っかかりやすいので、濡れた状態の髪ですと通しづらいことが多いです。

目の粗いクシで優しく梳かしてあげる方が、もつれや引っかかりを取りやすかったりします。

 

 

上の写真のクシやブラシは例ですが、左2つは目が粗いアイテムになり、右2つは目の細かいアイテムになります。

お風呂でトリートメントが髪に付いている状態で通すときは、一番左のコームがおススメですし、乾かす前などに使う場合はコームでも良いですし、頭皮のマッサージも兼ねてパドルブラシもおススメです。

右2つのロールブラシやクッションブラシは、乾いている状態の髪に使う場合が多く、髪のまとまりを良くしたり、髪のキューティクルを整えてツヤを出してあげたりするために使います。

 

 

4.毛先から徐々にクシを通していく

濡れた状態の髪にクシやブラシを通す時に、一番ダメージとなりやすいのが無理に髪を梳かしてしまう事です。

根元から毛先まで引っかかりなく通せる状態がベストなのですが、そうも上手くいかない場合もあります。

そんな時は毛先から少しづつ引っかかりやもつれを梳いていき、最終的に根元から毛先までスムーズに梳かせるように出来ると良いですね。

 

かなり引っかかりが強く毛先から徐々に梳かしていても全く通せない状態の髪の場合は、お風呂で使うシャンプーやトリートメントの種類を代えてあげたり、クシで梳かす前にミルクタイプの洗い流さないトリートメントを髪全体に馴染ませてからクシやブラシを使うとスムーズに梳いていきやすいかも知れません。

 

 

濡れた髪にクシやブラシを通したい時とは?

別に無理に通さなくても問題はありませんが、以下の理由や状況の時に群れた髪にクシやブラシを通す必要が出てきます。

・毛先のまとまりを良くしたい

・早く乾かしたい

・分かれぐせを無くしたい

・トップにボリュームを出したい

・髪のくせ(うねり)を改善したい

・根元の立ち上がりをつけたい

こういった目的がある時は、濡れている髪にクシやブラシを通す必要が出てきますので、前述のコツや注意点などに気を付けて行っていただけると幸いです。

 

サロンでは、こういった髪の扱い方もしっかりとアドバイスさせて頂いています。

髪質の改善は、毎日の習慣でも変化が出てきますので、無理のないことから始めて頂いて綺麗な髪を手に入れて頂ければと思います。

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