今の時期は希望されることの多い黒染め落としの施術例です。
4ヵ月前に黒染めをした状態の髪の毛をブリーチなしでスモーキーアッシュの髪色に
下記の記事を読んでLINE@でご連絡をいただき、実際に黒染め落としをさせていただきました。
させていただいた黒染め落としは、出来るだけ紹介させていただきたいですが、すぐに写真を撮るのを忘れてしまうため撮らせていただいたものから紹介していきます。
今回紹介させていただく施術例も、ビフォーの何もしていない状態を撮り忘れてます・・・
ベースの髪の状態
・4ヵ月前に美容室で黒染めをしています。
・黒染めする前の髪の色は9~10トーンくらいの明るさ。
・黒染めするときには、地毛の黒髪がだいぶ伸びていた。
・カラー以外はなにもしていない。
ビフォー写真を撮り忘れたのですが、黒染めが退色してきていて6トーンくらいまで明るくなっていました。(ちょっとですね)
一番心配だったのは、黒染めしたときに地毛も黒染めしてしまっていたのか?ということ。
しっかり目に染めてしまっていた場合は、キレイに明るくするのによりシビアな判断が必要になります。
1度目の黒染め落とし
ブリーチは使っていませんが、自分で色々考えだした秘密のレシピで黒染めを落としていきます。
塗り方は、一度に髪全体を塗ってしまわずに、黒染めで染まっているであろう髪の部分から慎重に塗っていき、最終的に根元まで塗ってしまいます。
上の写真は全体を塗り終えた状態ですね。
黒染めが落ちていく途中なのが分かると思います。
大体この状態で10分~15分ほど様子を見て、ベストなタイミングで流してしまいます。
流すときも次にするカラーがキレイに染まるように、裏技を使って流します。
1度目のお薬が残らないようしっかりと流していきます。
1度目のカラーが終わった状態がこちら。
結構キレイに落ちてくれていますね。
しかしよく見ると中間部分にうっすらと暗く黒染めが残っているのが分ります。
(光の加減もありますが、若干のムラが見えます)
注意しないといけないのは、黒染めで黒髪になって一見全体的に黒にキレイに染まっていると見えても、実際には黒染めの染まりムラが発生しているということ。
そして、地毛に染めた黒染めは特にしっかりと残りやすく、ムラとなって表れてくることが多い。
(黒染めするときに、地毛の部分から毛先まで全部染める美容師さんがいるのも事実)
ブリーチをしても落ちない場合もありますよ。
そのどうしても出てきてしまうムラをいかにキレイに見せるかは、1回目のカラーの塗布の仕方と、2回目のカラーの塗布とお薬選定にかかってきます。
2回目のカラー後の状態(色を入れる)
写真は2回目のカラーで色を入れた状態で仕上がった髪色です。
今回は希望に出来るだけ沿えるように色選定していきました。
(本当の希望はシルバーに近い色素薄い系のアッシュでしたが、色々な相談の結果このくらいの色になりました)
今回2回目のスモーキーアッシュ系の髪色にするにあたって気を付けたこと。
・地毛のオレンジと黒染めの赤茶っぽい色を出来るだけ打ち消す。
・中間部分の少し黒染めが残っている部分が目立たないように仕上がりのトーンを調節。
・色持ちのことも考えたお薬設定。
・地毛の部分と黒染め履歴のある部分の色の違いを出来るだけ埋める。
特に色味はとても重要なので、極力オレンジと赤を消すようなお薬選定にしました。
とてもキレイな色に染まりました。
お客様もとても喜んで頂けました!
コテで巻いた状態はこちら。
最低でも2回カラーはしたいところ、所要時間は3時間~3時間半ほど
今回はカラー2回のプロセスでキレイに染まってくれましたが、場合によっては3回する場合もあります。
基本的には所要時間は、3時間~3時間半ほど余裕を持ってご来店いただいています。
(カラー2回+ハホニコトリートメントの場合)
とても神経を使うけれども、面白いカラー。
黒染めを明るくしたいときには、一度ご相談ください。
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