黒染めをしたことがあり、今後明るくしたいと考えているお客様へ、参考になればと思います。
この記事を年間通してよく読んでいただいていて、さらにブログを見てご予約していただけるお客様も多くなりました。
今回は違う視点から考えた【黒染め落とし】について、今までの経験から感じている事をお伝えします。
この記事では、黒染めの方法とさらに黒染めを落とす場合の方法を説明します!
黒染めの種類とそのメリットデメリット
一言で黒染めと言っても、方法は様々でそのやり方によって、髪の状態も今後の施術の方法も変わってきます。
黒染めの種類によっても明るくするときの方法も異なりますし、仕上がりの髪色にも影響してきます。
どういった黒染めをしたのか把握することはとても大切なので、カウンセリングではしっかりと聞かせていただきます。
目的に合わせて最適な施術方法を選択していきたいですね。
【黒染めの方法】
●真っ黒の染料(カラー剤)を使ってしっかりと黒くする
美容室でも市販の黒染めでも出来る方法で、仕上がりは黒光りするくらいの真っ黒になる。
色持ちはとてつもなく良く、1年経って褪色していないことも多い。
褪色してくると赤味をおびたオレンジ色になる事が多く、これが希望の髪色にするときの妨げになる事がある。
ブリーチを使っても根強く残った染料が落ちないこともあり、オレンジっぽい髪色になりやすい。
●暗めの茶色(ブラウン系のカラー剤)を使って地毛っぽく染める
黒染めではなく、白髪染めやオシャレ染めの暗いトーンの色を使う。
色持ちはまぁまぁよいが、数か月で明るさが出てくる。
髪が細い人や柔らかい人は、黒まで染まらないこともある。
退色してくると黄みがかった茶色っぽい色になってくる。
染めるカラー剤の種類によっては、落ちてきたときにオレンジっぽさが出ることもある。
●アッシュやグレーなど寒色系の染料(カラー剤)でとことんまで暗くする
寒色系と呼ばれる暗く見える色(青・灰色など)の一番濃くて暗いカラー剤を使い染める。
色持ちは悪いが退色してきたときに赤みやオレンジみが出にくくアッシュ系のカラーの仕上がりにしやすい。
室内では黒に見えるが、太陽の元や強い光の種類によっては、明るく見えたり茶色く見えることがある。
髪が細い人や柔らかい人は、黒に見えないこともある。
場合によっては、黒染めに寒色系のカラー剤を混ぜることもある。
●カラー剤で落とせる黒染めのお薬を使う
基本は黒染めと似ていますが、ブリーチのようなダメージの強いお薬を使う必要なく、通常のカラー剤で明るくすることが出来る。
後日、完全に黒染めの染料を落とすことが出来るわけでは無く、明るく出来るが少し茶色が残る感じ。
色持ちはそこまで良くはないが、明るくしたときに赤っぽくはなりにくい。
●マニキュアの黒を使う
カラー剤とは違い髪の内部を染めることが無いので、髪を痛めることが無い。
黒で染めると本当に真っ黒なので、髪に合わせて茶色を混ぜて使うことが多い。
色持ちは約1か月ほど持続する。
塗布量、髪質、普段の扱い方、などで色の落ち具合が変わってくるので、退色してきたときはムラが見えやすい。
●黒染めスプレイ(黒彩)を使う
1日で落ちるスプレータイプの黒染めで、スプレーを振ったところだけ黒く染まっていく。
付いたところはパリパリに固まりやすく、ハードスプレーのような仕上がりになる。
地肌や服などに付かないように注意して使う。
シャンプーをすれば全て落ちます。
黒染めの方法や種類によって対処法が違ってくる
一言で黒染めと言っても、前述のとおり種類も方法も色々あり、明るくしたいときに選択できる方法も、それらに合わせてチョイスしなければいけません。
落ちやすい染料の場合は、難易度はさほど難しくはありませんが、サロンにご来店いただくお客様の大半は、しっかりと染まった黒染めの場合が多いですね。
【対処法】
●何もしないで自然に退色していくのを待つ
●ブリーチをして黒染めの染料と地毛のメラニンも飛ばしてしまってから、希望の染料(カラー剤etc)でそめる
●通常のカラー剤で明るくできるところまでトーンアップする
●脱染剤(ティントコントロール)で黒染めの染料のみ落とし希望の染料(カラー剤etc)で染める
●これらのお薬をバランスよく配合してトーンアップする
詳しくは過去記事を見てください。
黒染めを落とすときに必要になってくる要素
過去の黒染めの履歴を把握することはもちろんですが、それ以外にも黒染めを落とすにあたって大切な情報が沢山あります。
これらの要素は、1つ1つが大切な情報で把握しているかしてないかでは、仕上がりの状態に大きな影響を与えます。
ですのでこれらの情報を把握したうえで、最善のお薬設定と塗布の仕方で、施術を進めていきます。
【大切な要素】
●髪のダメージ具合
ダメージ具合によって、使うお薬の強さも変わってきます。
ダメージの有る無しによっては、黒染めの落ちやすさや、明るくなりやすさにも影響してきます。
ダメージが強い状態の髪ほど、黒染めの染料はすんなりと落ちやすく、逆にダメージが少ない髪ほど黒染めを落としにくい傾向にあります。
ダメージがあることが決して良いわけでは無く、デメリットも数多くあります。
●黒染めをする前の髪の明るさ
以前の明るさを知ることで、今どれくらい黒染めの染料が髪に残っているかの判断基準になります。
さらには、黒染めの染料を落とした時にどれくらいの髪の明るさになるのかも予想できます。
以前の髪の明るさが明るいほど明るくはしやすいですが、黒染めをしていた時期に伸びてきた髪と以前の明るくしていた部分の明るさや髪色を合わせるのが難しくなります。
●縮毛矯正・デジタルパーマの施術経験
カラーと関係ないと思われがちですが、明るさや色の鮮やかさに関係してきます。
縮毛矯正やデジタルパーマをした髪は、髪の内部のたんぱく質の性質が変化します。
カラーで染めても濁るようなくすんだ色になりやすかったり、濁った色が髪から落ちづらかったりします。
施術中のおもわぬアクシデントを防ぐには、確認することはとても大切です。
●黒染めをしたときに根元の新生毛も塗ったか?
明るい髪の部分だけを黒染めで染めたのか?それとも根元に生えてきていた地毛の部分も一緒に黒染めで染めてしまったのか?
明るい部分だけに正確に黒染めを塗っていくのは不可能です。
どうしても根元の新生毛の部分も少しは黒染めで染まってしまいますが、その仕方なく染まってしまう部分が多いのか少ないのかでムラの出方も変わってきます。
新生毛に染まった黒染めは、なかなか落ちづらく明るくしたときに、ムラとなって出てくる可能性が高い。
出来るだけ地毛の部分は黒染めで染めいない方が良いと思います。
●黒染めはセルフカラーなのか美容室で染めたのか?
美容室で黒染めしてもらう場合は、全体に均等にお薬を塗布されますが、セルフカラーの場合塗布量にムラがあり、均一的に黒染めを塗ることが難しいため、明るくするとそのムラが顕著に出てくる可能性があります。
セルフカラーは特に表面の髪はしっかりと塗られていて、内側の髪は塗る量が少ないことが多い。
黒染めといえど、ちゃんと美容室で染めておきたいところですね。
ブリーチを使うことは最後の切り札
ブリーチを使えばどんな状態の髪であろうと、必ず明るくすることは出来ます。(黒染めの染料が残る場合はあります)
しかし、ブリーチを使った髪が数か月後にどのような状態になるのかは、美容師なら判り切っていることです。
手っ取り早いという理由でブリーチを使う人もいるでしょうし、極力ダメージを与えないようにいろいろなアプローチを試みる人もいます。
どのやり方が正解で、どのやり方が不正解という答えはありません。
お客様の大切な髪をいかに負担を少なく、奇麗な状態で仕上げることが出来るのか。
それを考えていれば、必然的に勉強もするでしょうし、考えもいろいろと廻るようになります。
僕的には黒染め落としは、カラーの技術の中でもトップを争うくらい面白い技術なんじゃないかと思っています。
ブログを見て頂いている方に好評の黒染め落としセット
「理由や理屈はなんとなくわかったけど、結局自分の髪はどうしたらいいのか分からない!」
という意見が多かったので、それなら全て任せてもらった方が悩まなくて済む。
お客様は、なりたい髪色と明るさを伝えて頂ければ後は谷垣がキレイに黒染めを落とします。
(髪質や元のダメージ具合など見て、無理の無い範囲で出来る色と明るさはカウンセリングでお伝えします)
ダメージを最小限に抑えた黒染め落としセット ¥15000(税別)
このセットに含まれるメニュー
- カラー無制限(1回¥6000 何回でもOK。ハイライトローライトなども含まれます。)
- ハホニコトリートメント(¥7000 6種類のトリートメント剤を使うイチオシトリートメント)
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キレイな色味と明るさにしたい場合のカラーは、ほとんど2回以上する事になります。
カウンセリングの結果、1回でOKな場合は¥11000(税別)にさせて頂きます。
ハホニコトリートメントはU-REALMで一番人気で、髪の補修力の強いトリートメントです。
ご予約方法はLINE@からのご予約のみとさせて頂きます。
上記リンク(スマホのみ)からLINE@を登録して頂き、メッセージを送ってください。
- お名前
- 希望の日時
- ブログを見ての黒染め落としをしたい
この3点を明記のうえ、メッセージを頂けると嬉しいです。
必ずダメージを最小限に抑え、クオリティの高い髪色に仕上げます。
黒染め落としはお任せください☆
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