表参道、原宿、青山界隈のカリスマ美容師が集まり、美容業界を盛り上げようという東京ブレンド。
”東京ブレンド”とは?
様々なひとや様々な考え方を持った美容室、美容師を巻き込んでそれぞれのお店のブランドをブレンディングして大きな風を起こし美容界を盛り上げようとする会です。
2015年最初の東京ブレンドセミナーのテーマは「フェミニンを作ろう」☆【Tierra】三笠さんのヘアメイク&【Zacc】増渕さんのメイク
今回の東京ブレンドは、Tierraの三笠さんとZaccの増渕さんによる「フェミニン」を作ろうというテーマに沿った、ヘアメイク&メイクのデモンストレーションでした。
レイヤーのたっぷり入ったミディアムのモデルさんと、グラデーションボブのモデルさんの2スタイル。
三笠さんの考える「フェミニン」が作られていきます。
赤文字系or青文字系とは?
美容師さんの中では知っている人がほとんどですが、ヘアデザインにおいて作るスタイルを大きく分けた時によく言われる言葉です。
表参道、原宿、青山で数あるサロンでも作るテイストによって赤文字系のサロン、青文字系のサロンなんて言われ方もします。
赤文字系とは、20代前半の大学生やOLさんをターゲットにした雑誌(ViVi・Ray・CanCan・JJ)などの題字が赤系の色だったことから言われるようになりました。
ヘアスタイルでは、その世代に支持されるヘアスタイルの事で、フェミニンな女性らしい雰囲気の髪型を指します。
青文字系とは、原宿などで見かける個性的なファッションや雰囲気をテーマにした雑誌(Zipper・CUTiE)などの事で、赤文字系と区別するために使われるようになった。
ヘアスタイルでは、ファッションとヘアスタイルが融合した、全体的な雰囲気と共にとらえられる事が多い。
今回のテーマ「フェミニン」を作りましょう
青文字系ヘアスタイルは、ファッションとのバランスを取った全体的な雰囲気からヘアスタイルを作るのに対して、赤文字系ヘアスタイルは髪の動き一つ一つを計算しながらその人に似合わせた女性らしいヘアスタイルを作る事です。
繊細に髪の動きを考えながら作り上げられるスタイルは、全ての髪の動きや流れに一つ一つ理論付けられた意味があります。
- シルエットのバランスを意識する
- ウェイトポイントを見定める
- カールを作る時も一つ一つ丁寧にブロッキングを取って巻く
- レイヤーの入った髪の扱い方
しっかりとベース(髪質)の状態を見極める事と、その素材からどういった質感とシルエットのヘアスタイルが作れるか?
カメラ前での髪の扱い、毛先の動かし方、いかに繊細にシルエットを作っていけるか?
三笠さんが考える「フェミニン」をデモンストレーションと共に話してくださいました。
「フェミニン」をメイクで作る
Zacc増渕さんによるメイク。
「きっちりやる」
アイライン塗らない・チーク塗らないなど、省くモノは全くなく、薄くても必ずすべてやる。
女性らしい質感・テイストを理解した上で、その為に必要な道具を選んでいく。
「綺麗さ」の自分の中での基準をしっかりと身につける
こうしているとキレイ、こんな質感だとキレイ、こう動かすとキレイ。
そんな、綺麗なヘアスタイルの基準を自分の中でしっかりと作る。
そこから、足していったり引いていったりして、その時に求める質感や髪型に近づける。
写真の雰囲気だけに頼る髪型を作っていくのではなく、繊細に丁寧な考えのもとに髪型を作っていく。
美容師はデザインを提供しますが、もう一度、
「デザインを作る」
という事をしっかりと考えた上で作品を作っていきたいですね。