ロングからショートにバッサリ切ってもらったら、今までストレートだったのにくせ毛が出てきたんだけどどういう事!!?
【Q】ロングの時はストレートだったのに、ボブやショートに切るとくせが出てくるのは何故?
「前髪を作ったらくせの影響で扱いづらかった」
「短く切ったら襟足がはねる様になった」
「ショートにしたら表面の一部分だけうねるようになった」
心当たり有りませんか?
【A】もともとあった「生えぐせ」と「髪質のくせ」が出てきたから。
●髪が長い時は髪の重さで引っ張られてくせが表れにくい
よっぽど強いくせでない限り、髪が長い時は髪の毛1本1本の重さによって引っ張られるので、本来あるはずのくせが表れにくい。
しかし、髪が短くなればなるほど、くせのチカラが勝っていき「くせのうねり」や「くせによるハネ」が出てくるようになる。
自分はストレート毛だと思っている人でも、実はくせ毛だった人も多いですよ。
日本人の70%の人は強い弱いはあれどくせ毛です。(この比率は正確なソースが解らなかったのでまた時間がある時に調べてみます)
●くせ毛には「くせ毛」と「生えぐせ」の2種類ある
(くせ毛にはさらに、波状毛・捻転毛・連球毛・縮毛がありますが、ここで言っているくせ毛は、短く切った時に扱いにくくなる髪の状態の事です。)
「くせ毛」には種類が色々ありますが、ショートスタイルにカットした時に扱いにくくなる可能性がある。
「生えぐせ」は髪が生えている方向の事で、人間なら必ず左右対称になる事はありません。
この生えぐせにも個人差があり、強い場合はストレート毛の人でも「はねる」「うねる」といった原因になる。
この2つのくせと髪質の影響で、短くカットした場合に「くせ」が出てくる場合があります。
●上手く扱えるかは、美容師の腕と家での乾かし方にかかってくる
美容師はいかに「くせ毛」と「生えぐせ」を見抜いて、出来るヘアスタイル・出来ないヘアスタイルを見分けるか。
と言っても美容師も神じゃないので、予想外のくせも出てくる時もあります。
新規でご来店でいきなりバッサリカットって言うのは、髪質を見て行けそうだなと判断して「絶対素敵なスタイルにする!」と思う反面、少しくせが出そうで難しそうだなと判断して「もっとよく貴女の髪を知ってから切りたい・・・」と思って違うスタイル提案する時もあります。
そこで、次に大事になってくる要素「家での乾かし方」が大事なんです。
このブログでも乾かし方を紹介しているのは、「少しでも自分で乾かす時に気を付けるとこんなにヘアスタイルって変わります。」って事を伝えたいから。
下記リンクは過去に書いたエントリーですが結構読まれてます。
僕の考え方は、「家でこれくらいの乾かし方が出来るならこの短さでこのヘアスタイルは出来るな」、「家でくるくるドライヤーでいつも乾かしているのならこのヘアスタイルが出来る」等々、家での乾かし方で提案するヘアスタイルを変えています。
どんなくせ毛だろうと、どんな生えぐせだろうと、美容室でブローして綺麗に仕上がるのは当たり前で、「僕ら美容師が出来る出来ないの判断では無く、家でお客様が出来る出来ないの判断」でヘアスタイルを提案したい。
その為には、美容師とお客様との信頼関係って大切です。
●美容師は自分のカット+そのカットスタイルの扱い方の提案が必須
まぁ、当然の事なんですけど家での扱い方をしっかりと伝える事が出来ているか?
お客様は、自分の髪の毛だけど自分の髪の状態なんて分んないですからね。
お客様よりお客様の髪をよく知っている美容師が、伝えるべき当然の事柄ですね。
扱い方を分かっていれば、くせが出てもそこまで強くない「くせ」なら対処出来る。
お客様はバッサリ切ってもらう時がありましたら、ドライヤー中に雑誌とか読まずに、美容師がどうやって乾かしているのかを見てるだけでも参考になりますよ。
それにもっともっと家での扱い方を聞いちゃった方が、美容師も喜ぶかも知れません(笑)
髪の事は美容師に任せましょう。歯の事は歯医者に任せましょう。
下記リンクは歯医者の話です。