オリンピックも終わり、花火大会などの祭りも残り少なくなってきて、夏の終わりを感じる最近ですが、まだまだ日差しも強く暑いことには変わりないですね!
【Q】夏は毎年髪色が早く明るくなってくる気がするけど、なんでですか?
【A】紫外線・乾燥・髪の状態など、色々な要素が絡み合って退色が早まります。
確かに夏は、髪が明るくなりやすいですよね。
実際にお客様でも、「いつもより早く明るくなっちゃった」とご来店される方も多いです。
原因は、色々とあるんですが考えられる要因を紹介していきます。
海やプールに数回行ったから
これはめちゃめちゃ色落ちの原因になります。
どうあがいても、防ぎようが無いかもしれませんね・・・
髪は濡れている間に、一番よくカラーの色が落ちていきます。
だから海やプール以外でも、お家でのお風呂でも毎日髪を洗っていると少しづつ色が落ちていくんです。
海やプールでは、髪が濡れている状態が長い間続きますよね。
そうすると、その間ずっと髪色が落ちやすい状態になっているんです。
さらに、海には塩分が含まれ、プールには塩素が含まれます。
どちらも、弱アルカリ性の液体になるのですが、髪はアルカリ性に傾くと髪が膨潤するという性質を持ちます。
髪が膨潤するとキューティクルが開く(隙間が空く)状態になり、髪の内部物質が流れ出やすくなります。
(美容室でのカラーやパーマはこの性質を利用してお薬を髪の内部に浸透させます)
さらにさらに、水辺の紫外線量は日常生活で受ける量よりも多く、髪の細胞とともにカラー剤の染料も破壊していきます。
紫外線について詳しくは下記リンクからどうぞ。
海やプールは、カラーが色落ちしやすい条件がばっちり整っているんです・・・
だけど、夏のイベントで思い出を作るのは大切なこと!
色落ちは、気にせずたっぷりと楽しみましょう!
カラーは染め直せるけど、思い出は後から作れません。
紫外線が強いから
海やプールも関係していますが、日常生活の紫外線も髪の退色に大きく影響しています。
日常生活で受ける紫外線も、毎日浴びていれば退色が進む要因となります。
肌は紫外線対策でクリームやスプレイなど使う方はいらっしゃるかと思いますが、髪の紫外線対策はあまりしていない方がほとんどですね。
髪用の紫外線防止スプレーや紫外線防止効果のある洗い流さないトリートメントなどが効果的ですよ。
夏の日差しが強いから
光が強いとあたり前ですが、明るく見えますよね。
冬と夏で同じカラーをしていても、光の当たる強さによって見え方は変わってきます。
光が強ければ強いほど、髪は透け感が出てきて自然と明るく見えてきます。
これは仕方のないことですが、明るく感じてしまう要因の一つです。
髪へのダメージなどは紫外線量が増えるくらいなので、海やプールと比べるとまだましですね。
湿気などによって髪のまとまりが悪くなるから
これは、くせ毛の方や乾燥しやすい髪の状態の人に見られることなんです。
6月の梅雨時期から9月の前半くらいまで、湿気の多いムシムシとした日が続きますが、髪の見え方にも影響してきます。
くせ毛の方や乾燥しやすい髪の人は、しっかりとヘアケアをしていてもどうしても髪が湿気を吸ってきて、くせが強く出てきたり毛先がハネてしまってきたり、乾燥しやすい人は髪の表面にアホ毛やふわふわした髪が出てきやすかったりします。
そうすると何が起こるかというと、光が透けやすくなり明るく見えてくる様になってしまいます。
前述した太陽の光が強いこともそうですが、まとまりづらくなった髪に強い光が当たるだけでもいつも以上に明るく見えやすくなります。
色が落ちたと感じるのは、もしかしたらそういう要因もあって、実際にはそこまで色落ちが進んでいなかったという場合もあるかもしれませんね。
夏はカラーが退色してしまいやすい、もしくは明るく見えやすい原因が沢山ある!
楽しい夏ですが髪にとっては、なかなか厳しい季節です。
髪のヘアケアを毎日心がけて、少しでも髪にダメージが蓄積されないように扱ってあげましょう。
髪の保湿力とまとまりに気を付けて扱える様になると、夏の影響で急激に髪が明るくなって来たりするのを防ぐ事が出来ますよ。