そもそも何でドライヤーで乾かす必要があるのか?そんな疑問に対する自分の考え方です。
【Q】ドライヤーで髪を乾かさないとどうなるの?
【A】毎日の小さなダメージが積み重なり、気付いたら髪のコンディションが悪くなっていますよ!
仕事終わって帰ってきて、お風呂上がりのドライヤー。
疲れてるし眠いし乾かすの面倒くさいし・・・
寝る前の貴重な時間を、ドライヤーで髪を乾かす時間で使ってしまうのは勿体ない。
「1日くらい構わないでしょ」
って、思いますよね。
確かに1日くらいじゃそんなに変わりません。
次の日の朝のスタイリングが大変なくらいで、髪への負担は微々たるものです。
けれど、「1日くらい構わないでしょ」が2日、3日・・・
気付いたら乾かさずに寝るのが習慣になっていた。
という人もいるんじゃないでしょうか?
髪を乾かさない・自然乾燥させるという事は、髪にほんの少し負担を与える事です。
そのほんの少しの負担が積み重なれば、取り返しのつかない髪の状態になることだってあり得ます。
習慣とは、毎日繰り返してやってきたことが当たり前になる事。
それをしないと、調子が悪い、気持ち悪いと思うようになる事。
ドライヤーで乾かすという習慣
当たり前の事なのかも知れませんがとても大切ですよ。
じゃあ具体的にドライヤーで乾かしておかないと何が起こるのか?
ひとつずつ紹介していきます。
1.キューティクルが剥がれやすくなる(傷む)
髪は水分を含んだ状態では、膨潤といって膨らむ性質があります。
この時にキューティクルも膨らんで、キューティクル同士の隙間が空いた状態になっています。
そしてこの状態のまま自然乾燥させていくと、キューティクルの端がめくれ上がるような状態で乾燥します。
言葉では説明し辛いので、絵心の無い絵で説明します。
普通の状態では、キューティクルがうろこ状に重なっています。
水分を含むと膨張して膨らみます。(実際に絵ほどは膨らみませんよ)
自然乾燥させると、乾燥しやすい表面の方が早く乾燥します。
乾燥すると膨らんでいたものが縮むので、キューティクルの表面が縮み内側の乾燥しきっていない部分は膨らんだままです。
その結果反り返った感じに乾きキューティクルが開きっぱなしになります。
キューティクル同士が引っかかりやすくなり、剥がれる原因になります。
これが特に危険な状態ですね。
キューティクルは再生する事は無いので、剥がれてしまえば代わりに人工的に補修するしかありません。
コーティングなどをして疑似的にキューティクルの役目を果たすことも出来ますが、キューティクルが再生する事はありません。
ドライヤーで乾かさないという事は、失うと取り戻せないモノを失いやすい状態に導いている。
ドライヤーの熱と風、てぐしで根元から毛先へとハンドブロー。
それをするだけでキューティクルがキレイに整ってくれます。
2.頭が臭くなる
これは分りますよね。
水分が残った状態のまま、長い時間放置するわけなので頭皮や髪に雑菌が湧きます。
頭がいつも生臭い匂いがすると感じている方、しっかりと乾かしていますか?
毛根に雑菌が入ると毛根にダメージにもなりますし、髪を作る機能が失われる可能性もあります。
頭皮は程よく乾かし、健康な状態を保ちましょう。
3.カラーの色持ちが悪くなる
美容室で綺麗に染めたステキなカラーは、いずれ必ず落ちて退色していきます。
髪が濡れている状態は、一番退色しやすい状態です。
髪が濡れているとキューティクルが開いた状態なので、カラーの染料と共に元からある内部物質も流失しやすく、結果髪のコンディションが著しく悪い状態になり易いです。
4.必要以上に乾燥しやすくなる
自然乾燥をするとキューティクルが開いた状態のまま、乾くので髪の内部の水分も蒸発しやすくなります。
髪には程よい水分量が必要なんですが、乾燥しすぎると静電気や髪の硬化などマイナス要素の引き金となります。
ドライヤーでちゃんと乾かす事によって、髪の内部に程よい水分量が保たれつつ髪を乾かす事が出来ます。
もちろん髪の状態によっては、洗い流さないトリートメントやインバストリートメントの集中ケアなどでのサポートが必要な場合があります。
ドライヤーで乾かさない場合の主な弊害を書いてきましたが、ドライヤーでの乾かし過ぎや必要以上のブローなどもマイナス要素なので、気を付けましょう。
細かくやっていくのは大変なので自分の髪にあった扱い方は、担当美容師さんに相談して自分の髪にあったベストなやり方を聞くと良いですよ。