ショートのヘアスタイルって挑戦してみたいけど、勇気がいる・・・
という方は結構いらっしゃいますよね。
出来ない理由も人それぞれで、
・アゴのラインが丸見えになるのでイヤ
・マニッシュなイメージにはしたくない
・今までのファッションが合わなくなる
・頭の形が悪いからそもそも出来ない
・変化が大きすぎて周りから何て言われるか・・・
・首を出したくない
・etc…
色々な理由でショートスタイルには出来ないという理由を今まで聞いてきました。
気持ちはとても分かるので、無理強いして切ったりはしませんが、気持ちを切り替えたかったり、何か生活での大きな節目だったり、何かのきっかけでショートスタイルに切りたくなる時だってあると思います。
その時は、経験と技術をフルに活かして全力で似合うヘアスタイルに切らせて頂きます。
今回の記事は、いつもショートスタイルをさせて頂いているお客様を、ショートスタイルの中でも一番スッキリと短くしたショートレイヤースタイルを紹介します。
襟足にかけてのメリハリはしっかり、サイドの髪にボリュームを持たせひし形シルエット
今回は今までのショートスタイルの中でも一番短く切ったんですが、ボリュームを出す位置が上の方(トップ)に近づいていきます。
そうすると必然的に、襟足に向かってシュッと収まる流れになるので、メリハリの利いたシルエットに仕上がります。
サイドの髪の毛は長くてもOKなんですが、今回は耳たぶくらいの長さに後ろからのグラデーションがキレイに繋がるように設定してカットさせて頂きました。
言葉だけだと分かりづらいのでどんなラインが入っているのか、書き足してみました。
全てグラデーションでカットしています。
3つのグラデーションを上手く合わせつつ作っています。
図には書いていませんが、トップにほんの少しだけレイヤーを入れています。
そうしてカットすると、サイドから見たときには奥行きのあるバランスの取れたシルエットに、前から見たときはアゴラインにスッと収まってアゴラインをすっきりと見せてくれる、扱いやすいショートボブスタイルになります。
このシルエットの場合は、毛先はぼってり重たい感じより毛束が程よく出来るくらいの軽い仕上がりがバランスが良いですね。
前回のカットスタイルから今回のカットスタイルまで
前回カットしたスタイルはこんな感じでした。
この時は伸ばしていきたいというご希望がありましたので、伸ばしていくことに差し支えないボブをベースにしたグラデーションカットで、全体的に丸みを帯びたショートスタイルにカットしています。
サイドの長さもアゴラインくらいの長さで、耳後ろの髪も長めです。
そこから伸びて、
ショートは個人さにもよりますが、1ヵ月半前後くらいでこまめな整えが理想的です。
今回は伸ばしていくことは、諦めましてスッキリショートボブにすることになりました。
カットラインは前回のこの切り方から。
ここまで大きく変わります。
ひとえにショートと言っても切り方でシルエットは大きく変わる
漠然とショートと言っても、この色々な切り方の組み合わせでシルエットも似合わせも数多くのパターンが出てきます。
それらに前髪の切り方も合わせていくと、イメージや骨格補正なども考えて色々な似合わせ方が出来るようになります。
「このお客様は頭の形が〇〇だからこう切ろう」
「サイドとバックで髪の量に差があるからこういう風に切ろう」
「顔の肌を出す面積は、前髪の奥行きや透け加減でバランスを取ろう」
とかほんと色々な要素が沢山出てきます。
毎回お客様の髪を切る時に、あーしよう、こーしよう、どーしよう、考えてるとどんどん引き出しが増えていくのを感じます。
ほんと、経験って大切だなーと思います。
切り方の基本は、どの美容師さんもそんなに大きくは変わらないと思いますけど、今まで培ってきた経験によってそれぞれの人の味が加味されてその美容師さんのカットになってるんだと思います。
常に最善を尽くせるように考えて考え抜いて、これからもカットしていきたいですね。
自分に経験がたまっていくのが楽しいと感じるここ最近でした。
昔から乾かし方はしっかりと伝えてきていたのですが、最近は生えぐせの治し方も伝授していってます。
家でもちょっと頑張ってもらうだけで、髪のコンディションはめちゃめちゃ変わりますよ。