髪が傷むって言うけど実際にはどうなってるの?
目次
【Q】髪がダメージを受けると髪はどう変化しているのか詳しく知りたい
【A】髪の表面から脆くなりキューティクルが剥がれ、髪の内部にもダメージが進行して髪が硬くゴワゴワしていく
髪のダメージは表面から、髪のケアは内部から
毛髪のダメージは物理的、化学的刺激によって髪の表面から進行していきます。
毛髪のケアは内部補修から始めます。表面だけをケアしても効果は薄いものとなります。
ココから下記の記事は、一般の方にはマニアックな内容になります。
★ダメージの進行
pHがアルカリ性に傾く
パーマ剤、カラー剤、海水、プール、乾燥など。
アルカリ性に傾く事によりイオン結合が切れる。
キューティクルが膨潤する。
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CMC(細胞膜複合体)の損傷
キューティクル同士を繋ぐCMCが無くなる。
キューティクルとキューティクルの間に隙間が空く。
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キューティクルが剥がれる
髪の引っかかり、パサつき。
髪の表面に隙間が空く。
↓
コルテックス内部の間充物質の流出
髪の中に空洞が出来る。
乾燥しやすくなる。
髪のゴワツキ。
疎水性から親水性への変化
乾燥しやすくなる。
毛髪内部に水が流れやすくなり間充物質が流れ出やすくなる。
★ダメージケア
コルテックス内部の間充物質の補修と定着
毛髪内部の空洞を満たす。
髪に柔らかさと弾力を戻す。
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CMC(細胞膜複合体)の補修と定着
キューティクル同士、コルテックス同士の接着。
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疑似キューティクル化
失われたキューティクルは戻らないので隙間をコートしていく。
シリコンなどはこのケアになります。
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pHを弱酸性に保つ
弱酸性で毛髪が最も安定する。
親水性から疎水性へ戻す
髪の水分量を保ち乾燥するのを防ぐ。
パサつきを防ぎまとまりを出す。
オイルタイプの洗い流さないトリートメントなど。
お客様にはなじみの薄い言葉ばかりで意味が分からなかったかもしれませんが、髪のダメージとケアにはこういった反応が起こっています。
ダメージと髪質を理解して正しいヘアケアを選ぶ事によって補修の効果は高まります。