髪が乾燥する事によって起こる6つの悲劇&髪を乾燥から守る3つの対処法

髪が乾燥する事によって起こる悲劇

髪の乾燥をあまく見ていると痛い目にあう!

 

目次

髪の保湿を怠って乾燥させてしまうと身に降りかかってくる悲劇

お客様にはしつこいくらい言っている「保湿・潤い

いつもお母さんみたいでスミマセン(´・ω・`)

でもホントに大事なんですよ「保湿・潤い

ホントはキレイな髪をされているのに、勿体ない・・・と思う方も多いです。

 

この記事は、髪が乾燥し続けて行った場合、どういった症状が出て来て「ツヤ髪」から遠のいてしまうのか、考えうる限りの悲劇とそれに対する改善策を、記憶の引き出しから引っ張り出しました。

乾燥が進んだ髪は、ちょっとやそっとじゃ簡単には良くなりません。

「乾燥させてきた時間」と対等の「ケアする時間」が必要になってきます。

乾燥させない対策を習慣づけて、当たり前のケアが出来る様になると美容師としてホント嬉しいです。

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●カラーの色持ちが悪くなる・キレイな色が入り難くなる

乾燥が進んだ髪は、髪のフタの役目をするキューティクルの損傷が激しく、髪の中身がダダ漏れ状態になる。

しっかりとカラーの色味を入れても髪のフタが空いている状態では、日々の生活やシャンプーなどであっという間にカラーの色味が落ちていきます。

髪の中身がダダ漏れ状態なので、カラーの色味は勿論、本来なら髪の内部にあるはずの細胞まで流れ出てしまい、髪はスカスカの状態になってしまう。

カラーの染料は、毛髪内部の細胞の隙間に入り込んで色味を定着させるんですが、スカスカの髪の状態では定着できる細胞すらありません。

一度損傷したキューティクルは元には戻らないので、キューティクルに代わる人工的な被膜形成か、キューティクルを傷めない様にちゃんとケアする必要がある。

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●パーマのカールの持ちが悪くなる・パーマがかかり難くなる

キューティクルの損傷からくる、毛髪内部の組織の流出が影響してくる。

パーマは主に、キューティクルや毛髪内部の組織に作用するので、本来あるはずのモノが存在しないと、カール自体形成する事が難しくなります。

パーマがかからなくなったり持ちが悪くなるのは、起こるべくして起こった悲劇。

最悪、無理にパーマをかけようものなら、お薬の力に髪が負けてチリつく可能性もあります。

普段から髪をいたわってキレイな状態の髪をキープしていれば、とてもステキなパーマをする事が出来る。

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●髪がパサついて汚く見える・枝毛が目立ち傷んで見える

乾燥からくるダメージが原因で出来る「枝毛

特に毛先10cmに多く出てくることが多いですが(中の方ですいている髪の毛先が枝毛になる為)、その枝毛が光を乱反射させて髪の毛がパサつく・ギラつく原因になります。

パサつく髪・傷んで見える髪は、他人の視線から見ると手入れしていない様に見えてしまう。

保湿をちゃんとして、髪が潤いを保つことが出来ていれば、まとまりの良い素敵な髪を維持できると思います。

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●ゴワゴワした質感になり、手触りが悪くなる

乾燥して水分が無くなれば無くなる程、髪は硬くなりゴワゴワとした質感になる。

ゴワゴワした髪を触ると、大体の方は「髪が傷んでいる」と感じますが、そう感じた時が最大のチャンスであり、その時にケアできるかどうかで今後の髪の状態に大きく影響してきます。

 

●湿気を吸いやすくなり、膨らみやすくなったり、くせのうねりが出やすくなる

燥している髪は水分量が少ないわけですから、空気中の水分の量が多いと当然水分を吸収し始めます。

毛髪は水分を含むと膨張する性質がありますが、吸収する水分量も髪の部分部分で違うわけで、毛髪の膨張にもムラが出て来る。

そうすると、髪の毛1本1本がまとまり難くなり、結果膨らんでボリュームが出たりうねりが出たりと扱いにくい髪の状態になる。

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●家で髪を扱っている時に、髪が引っ掛かりストレスが溜まる

お風呂でシャンプーしている時やドライヤーで乾かしている時、髪が引っかかる事が多くなり気持ちよい生活を送れない。

引っかかりやすくなる為にシャンプーでちゃんと洗えていない部分が出てきたり、ドライヤーも乾きにくい状態になります。

「髪の毛を切ろうかな?」「美容室でトリートメントした方がいいかな?」と考えるタイミングでもある。

 

 

乾燥から髪を守る対処法

少し意識して続けることで、習慣となりツヤのある髪を維持出来るようになる。

無理のない範囲で少しづつ髪の扱い方に、取り入れていきましょう。

 

●ハンドクリーム感覚で洗い流さないトリートメントを使う

「洗い流さないトリートメントは乾かす前につける」という思い込みは捨ててしまおう。

 

よくお客様にも説明するのですが、髪は肌より弱い存在です。

再生が出来ず毛根から生まれた時から、朽ち果てていくのを待つだけです。

いかに傷まない様に扱っていくかが大切になり、それは「乾燥」から髪を守る事からスタートする。

 

肌は乾燥するとカサカサになったり、ひどい時はひび割れが出来てくるのはよく分かると思います。

そうなった時に大体の方は、ハンドクリームを使われるでしょう。

髪も乾燥するとカサカサになりキューティクルが剥がれてきます。

その時にケアはしていますか?

やらないでほっておくと当然キューティクルは剥がれ落ちます。

肌は新しい肌を作ろうと頑張ってくれますが、髪は一切新しいキューティクルは作られません。

 

肌以上にデリケートなはずの毛髪を乾燥してしまう前に「保湿」してあげる事がキレイな髪への一歩になります。

 

洗い流さないトリートメントは常にバックに入れて持ち歩き、髪のパサつき・ゴワつきを感じたらすぐに使ってあげれると髪も喜びますよ。

肌と同じように髪も乾燥に弱いという事、しっかりと保湿して潤いを与えましょう。

 

髪の保湿にオススメなアイテムは、オイルタイプの洗い流さないトリートメント。

 

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●お風呂でのトリートメントは毎日行い、クシで優しくといてあげる

カラーやパーマなど、何らかの髪質に変化を与える技術を行っている方は、お風呂でのトリートメントを毎日欠かさずされるくらいで丁度良い。

インバストリートメント(お風呂でのトリートメント)は、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)と違い、髪に栄養分を与える効果が高い事と、髪に保湿力を与える力が大きいです。

トリートメントを髪に馴染ませた状態で、目の粗いクシで優しくといてもつれを取ってあげると、髪の毛1本1本にトリートメントがしっかりと行きわたり効果がアップします。

 

美容室でのトリートメントも効果が高いのでおススメですし、家で使うトリートメントもあまり安いモノではなく、それなりの値段のするモノの方が効果が高くなります。

家でしっかりとトリートメントを欠かさずされているお客様は、美容室に来て頂いた時でもサロンでするトリートメントが必要ないと感じる程、しっかりとされている方もいます。

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●乾かす時にブラシを使ってブローする

難しく感じてしまう技術なのでなかなか家では出来ないというお客様が多いですが、髪にとってはとても大事な技術。

ブローすると髪が傷むという話もありますが、それは完全にオーバーブロー(乾かし過ぎ)した場合です。

ブローをすると髪の表面のキューティクルがキレイに整い、更に髪の流れが均一になる事によってまとまりが良くなる

程よく髪がまとまるようにブローをして、髪の流れを整えてあげると髪の保湿力はアップし乾燥に強い状態の髪になります。

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おススメのブラシは「猪毛」(イノシシの毛)が使われているブラシ。

扱いやすいのは、「くるくるドライヤー」(ドライヤーと目の粗いブラシが一体化した商品)

 

 

 

毎日積み重ねた乾燥からくるダメージは1日では良くならない

「今日乾燥してたからもう髪が終わった」ではありません。

毎日少しづつの乾燥からくるダメージが少しづつ髪に蓄積されて、気付けは髪が傷んでいたという状態になる事が殆どです。

毎日積み重ねたダメージは、毎日少しづつケアして少しづつ髪の状態を良くしていく事が大切です。

いつもの習慣を少し変え、肌をいたわる様に髪もいたわってあげる事が出来る様になると美容師に褒められる髪に近づく事が出来ます。

 

ちゃんとやってる方でも髪質によっては、症状が出てくる方ももちろんおられます。

そういった方には、髪の状態をさらによく見て最大限のサポートと提案をさせて頂きます。

 

ちゃんと・・・ね!?

 

 

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